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PS3/PS4版『ディアブロ3』の日本語版の可能性を考えてみた

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現在、米国ボストンで開催されているゲームイベント“PAX East”にて、PS3/PS4版『ディアブロ3』がプレイアブル出展されているそうです。

「PAX East: 一新されたUIや各種ボスとの戦闘も確認出来るコンソール版『Diablo III』トレイラー」 -ニコニコニュース

『ディアブロ3』は2012年にPC向けに発売され、賛否両論あったものの世界中で話題騒然となったタイトルです。しかし、ご存じのとおり、残念ながら日本へのローカライズは行われませんでしたし、今後、PC版が日本にローカライズされるといった話も聞きません。そのため、同タイトルを遊びたい日本人ゲーマーは、英語など外国語でのプレイを余儀なくされているのです。

しかし、PS3/PS4版の『ディアブロ3』では、そうした状況が変わってくる可能性も考えられます。日本版の発売を期待している方も多いと踏んで、洋ゲーのローカライズ現場で日々汗を流す者として『ディアブロ3』の日本語ローカライズについて軽く考察してみたいと思います。

●ブリザード社が日本語版を嫌がった?
まず、PC版『ディアブロ3』が発表されてから発売に至るまで、『ディアブロ』シリーズのファンの間では日本語ローカライズは望み薄という説が有力でした。理由はさまざまですが、中には、『ディアブロ2』の日本語ローカライズが不評だったために開発元であるブリザード社が日本市場を見放したのではないか、といった意見も見受けられました。

当事者として把握しているわけではないので詳しい言及は避けますが、『ディアブロ2』の日本語ローカライズが酷評の嵐を生んだのは事実です。翻訳の質が低いとか、日本語版特有のバグがあるとか何とか。代理店を務めたカプコンさんには申し訳ありませんが、国内の一部ローカライズ関係者の間では、「悪名高いディアブロ2」として語り継がれており、半ば黒歴史としてとらえている人物も少なくはありません。

そのことが日本語版『ディアブロ3』の実現性に悪影響を与えたという側面も、もしかしたらあるかもしれません。が、実は、ブリザード社ではなく国内のパブリッシャー側が『ディアブロ3』のローカライズを敬遠しそうな要素というのも存在し、個人的には、ローカライズが行われなかった原因としてはそちらの方が大きいのではないかと考えています。

●『ディアブロ3』をローカライズする上での難点
まず、ローカライズと聞いて真っ先に思い浮かぶのは翻訳ですが、実際、翻訳は大した問題ではありません。前述のとおり『ディアブロ2』の翻訳は酷評されていましたが、現在は当時よりも翻訳のノウハウが業界全体で蓄積されていることもあり、同様の惨状は起こり得ないと思います。さらに、『ディアブロ3』のテキスト量が途方もないくらい膨大であるということでもない限り、翻訳にかかるコストも、利益を全て吹き飛ばすような額にはならないでしょう。たとえ音声吹き替えが必須であっても、です。

それよりもパブリッシャーが頭を悩ませそうなポイントとして、ずばりオンライン要素のサポートという問題があります。『ディアブロ3』には、常時オンライン認証やオンラインマルチプレイヤーに加え、プレイヤー同士でアイテムの売買を行う「オークションハウス」なるシステムが存在し、ゲーム内通貨のみならずリアルマネーを用いた商品の取引も可能です。これらは当然、プレイヤーの利便性を高めるための要素ですが、(同じ会社の日本法人ではなく)別会社がローカライズを行う上では、実は非常に厄介な要素でもあるのです。

オンライン機能は、ただでさえデバッグコストを大きく押し上げます。それに加え、発売後、もしサーバーに不具合があったりオークションでトラブルが発生したら(こっちの方が問題)、一体誰が対応を行うのか? たとえブリザード社が全世界一括でサポートを行う契約になっていたとしても、国内パブリッシャーがユーザーを放置できるわけではありません。コアゲーマーで、なおかつ英語が堪能な方でもない限り、まずは国内パブリッシャーの窓口に問い合わせをするでしょう。そして、その問い合わせをもってブリザード社と英語でコミュニケーションを取るスタッフも必要になってきます。

つまり、ローカライズ終了後も、長期間にわたってサポート体制を確保しておく必要があるのではないか? その人件費は、国内の狭いPCゲーム市場の売上で回収できるのか? と、ブリザード社が企画を持ち込みそうな大企業ほど、最悪のケースを踏まえてコストを見積もる傾向にあり、コストが未知数ならローカライズなんかやめてしまえ、という結論に至る可能性が高いです。『ディアブロ3』のような超有名タイトルのローカライズを行えば、会社として箔がつくのも確かですが、それでもコストの問題にはかないません。『ディアブロ3』とは別のタイトルですが、デバッグおよびサポートにかかるコストが不明瞭であるとの理由から、ローカライズ断念を余儀なくされるケースは実際にありました。そういった事情もあり、たとえブリザード社からローカライズの打診が直々にあったとしても、国内パブリッシャーとしては難色を示したのではないかと思います。

●PS3/PS4版はどうなる?
何だか夢も希望もない現実的な内容になってしまいましたが、PS3/PS4版の『ディアブロ3』はどうなるかというと、個人的には、PC版に比べると日本語ローカライズの可能性は秘められていると思います。

まだ情報が錯綜している段階ではありますが、PS3/PS4版は常時オンライン接続やオークションに対応しないといった噂もありますし、仮にそれらが実装されたとしても、日本におけるコンソールゲーム市場はPCゲームのそれよりも遥かに大きく、コスト面の問題を打破できる可能性も残されています。PAX Eastで発表されているとおり、SCE社が正式にバックアップに入るという事実も、日本語ローカライズの実現に向けて追い風となることでしょう。

というわけで、『ディアブロ3』を日本語で遊びたい方にとって、コンソール版には期待の価値ありだと思います。続報を楽しみに待っていましょう。

ではでは。


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【海外噂速報】 『コール オブ デューティ』の次回作は『コール オブ デューティ ゴースト』で、次世代機限定??

注:このエントリーの内容はただの噂話であり、情報の正確性は保証できません。


ユーザーネーム“Drift0r”なる人物が、『Call of Duty』の次回作に関する(本人曰く)リーク情報をYouTubeにアップロードし、現在、多数の海外ゲーム系サイトを賑わせています。





Drift0r氏によると…

・情報筋は信頼できる
・タイトル名は『Call of Duty: Ghosts』 ←『Call of Duty: Phantoms』の予定であったが後に変更された、とのこと
・プラットフォームは次世代機限定(PS4、次世代Xbox、PC)
・正式発表は5月初旬
・舞台は未来の世界だが、武器は現代のものが登場
・マルチプレイヤーでは、ロード画面の代わりにヘリコプターから降下するシーンを使用したダイナミックローディング
・ドルフィンダイブは廃止
・『ヴァンキッシュ』のように、射撃しながらのスライディングが可能


…などなど。

さらに詳しく知りたい方は、上に埋め込んだ動画をご覧ください。

さて、信憑性の程はどうなんでしょうかね? 個人的には、タイトル名や仕様に関してはさておき、「次世代機限定」の一点において、この話は眉唾なのではないかと疑っています(笑)。現世代機における何百万人のファン層を、そう簡単にリセットするんでしょうかね…(^^;

まあ、事実だったらごめんなさい。

ではでは。



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海外では女性主人公のゲームは売れない?

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Dontnod Entertainment社のクリエイティブ・ディレクターであるJean-Max Morris氏が、同社開発の最新タイトル『Remember Me』をパブリッシャーに売り込んだ際のエピソードが、複数の海外サイトにて取り上げられ、物議を醸しています。

「Publishers rejected Remember Me because of female lead」 -joystiq
「'Remember Me' was turned down over female lead character」 -digital spy
「Remember Me dev says publishers balked at female lead character」 -Polygon
「Publishers rejected Remember Me 'due to female lead'」 -CVG


話を簡単にまとめると、

・『Remember Me』の主人公は、メモリー・ハンターの女性“Nilin”
・「主人公が女性のソフトは売上が見込めない」との理由で、複数のパブリッシャーから販売を断られた(最終的にはカプコン社が販売を行うことになった)
ゲームの成功に男性主人公は不可欠である、と考えるパブリッシャーも存在する
主人公を男性に変えるよう助言を受けたこともあったが、その段階からの変更は不可能だった(Nilinと男性のキスシーンが存在するなど)
→そのため、主人公は女性で貫いた


といった内容になります。

海外のゲーム系掲示板を軽く覗いたところ、「主人公が女性でもいいじゃん」との意見が多数派であるように見受けられました。ただそれでも、洋ゲーの主流が男性主人公であることは否めない事実なので、マーケティングの観点から言うと女性主人公は非常にリスクが高く好まれない、というのは理解できます。

かつて、管理人の知人(日本人)が海外のパブリッシャーにゲームを持ち込んだ際、女性剣士の胸が上下に動くアニメーション(いわゆる乳揺れ)を入れていたところ、「彼女のイメージは『強い心身を持った女性戦士』でいきたいので、胸を強調する必要はない。安っぽい売春婦に見えてしまう」との指摘を受け、欧米とのゲーム文化の違いを思い知らされたことを思い出しました。

日本のゲーム市場では、むしろセクシーな女性キャラをどんどん投入する風潮があるので、国内パブリッシャーのマーケ担当者が上記のエピソードを読んだら、「ちょっと何言ってるか分からない」状態になってしまうでしょうね (^^;

ではでは。


『Remember Me』オフィシャルトレーラー




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次世代ゲハ戦争を生き抜け! 海外のゲハ用語

各ハードの信者たちによる熾烈な抗争劇、その名も“ゲハ戦争”。日本では、2ちゃんねるのゲハ板や、その他まとめサイトなどを主戦場として、日々聖戦が行われているのはご存じのとおりですが、2013年は次世代機への移行期ということもあり、ゲハ民による争いもますます過酷を極めていくものと予想されます。

しかし、そのような“ゲハ戦争”が行われているのは、当然、日本に限った話ではありません。海外においても、各ハードの信者(Fanboy)たちによって、弱肉強食の激しいゲハ闘争が各所で展開されているのです。ちなみに管理人がよく訪れるのは、GameSpot.com内にある「System Wars(ゲハ戦争)」板です↓

http://www.gamespot.com/forums/board/314159282/system-wars

また、日本のゲハ戦争において「痴漢」「ゴキブリ」「任豚」といった“ゲハ用語”が使われているのと同様、海外のゲハ板でも実に多彩な専門用語が見られます。そんな海外産のゲハ用語を、意味や用途と共にいくつか紹介しようと思いますので、興味がある方はぜひ覚えておくといいかもしれません!

Nintendough 【任天金】
Nintendoと、「お金」を意味する“dough”を組み合わせた造語。任天堂社の拝金主義的な行動を非難する際に使われる。

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Third Console Curse 【第3コンソールの呪い】
各ハードメーカーとも3台目の家庭用ゲーム機で大きく失速する、という不吉なジンクス。PS2までの勢いが大幅に衰えたPS3や、キラータイトルを立て続けに奪われPS1に大敗を喫したNINTENDO64などの事例が元となり、ユーザーの間でこの“Third Console Curse”のジンクスが囁かれるようになった。2013年ローンチと噂される次世代Xboxは、果たしてこの呪いを打破できるであろうか?

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Vitassurance 【Vita虚勢】
Vitaと、“Reassurance(無理やり元気づけること)”を組み合わせた造語。Vita の低迷ぶりから目を背けて明るい話題を出したり、3DS に対する優位性を主張したりするソニー信者を揶揄するための言葉。しかし Vitassurance そのものよりも、Vita に関して少しでもポジティブな話題を出すと Vitassurance 呼ばわりする認定厨の方がウザいという声もある。

new_Vitassurance.jpg



Consolites 【コンソール厨】
Consoleの末尾に、「~信者」を意味する接尾語“ite”を付けた形。海外のゲハ戦争ではPCゲーマーも一大勢力として幅を利かせており、この用語は、PCゲーマーがコンソールゲーマーをひとまとめにしてケンカを売る際に使用するものだ。

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Fakeboy 【フェイクボーイ】
Fanboy(信者)に見せかけてその実はアンチである人物のこと。ゲーム系フォーラムにおいて、自分が敵視しているハード/ソフトに対してわざと頭の悪そうな擁護コメントを書き込み、「~のファンはこんな馬鹿ばかりなのか」と言わしめることを目的とした巧妙な工作員だ。




……どうでしょう。実際にこれらのゲハ用語を使うかどうかはさておき、海外のゲハ戦争にも興味が沸いてきたら、ぜひ一度、戦場を覗いてみると新たな発見があるかもしれませんよ。



参戦する時は、口撃はほどほどにね!





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ブログの模様替え

3月は卒業シーズンということで、ブログのテンプレートを変更してみました。以前に使用していたテンプレートは、こんな感じでシンプルかつスマートな印象のものです↓

PreviousTemplate2.png

現在のテンプレートは「valid-seo-3c」というもので、制作者さんのサイトにて、カスタマイズ方法など詳しい使い方が紹介されています。私が「valid-seo-3c」を選んだのも、初心者でもカスタマイズしやすいという単純な理由からです。とは言っても、突貫工事で軽くいじっただけですので、ブログでおかしな箇所が見られましたら随時バグ報告をいただけると大変助かりますm(__)m

何か不都合が生じたら以前のテンプレートに戻す可能性もありますし、右側に登場するジミー・ライトニング氏が不評であれば削除することもやぶさかではありません(笑)。
(追記:私自身から不評であったため削除しました)

というわけで・・・・・・





     __        ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
  /´  _`ヽ_   <               >
fi⌒ヽ/ ,二ゝミヽ)  <  今後もヨロシクね! >
,ゞ ._,ノ,∠_・ ) r',)  <              >
//  _,/⌒fぅ く   ノ/∨∨∨∨∨∨∨∨∨
  ィ<´ {ゝ-(__,ハヘ
    \ゝ _にノ ノノ
      ` ーヘ´`′




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『シムシティ』のロード画面シュールすぎ!

ニュースサイト「Kotaku JAPAN」にて掲載された、最新版『シムシティ』に関する記事が、『シムシティ』ファンからの批判の的になっているという穏やかでない話を耳にしました↓

「ブログメディア「Kotaku JAPAN」にSimcityの謂れのないローカライズ批判記事が掲載される」

バッシングを受けることになった元記事というのは、最新版『シムシティ』のロード画面メッセージを取り上げたものです。その記事によりますと、同タイトルのロード画面では、「ラマの群れを世話しています...」「生命をスーパーメンタルな意識に変換しています...」といったエキセントリックなメッセージが表示されるとのこと↓

「「ラマの群れを世話しています...」ってどういうこと? 新『SimCity』の通知文がおかしい...」

この記事がなぜ炎上したのかというと、これらのメッセージについて、「おそらく英語から日本語への翻訳が原因なんでしょうけど」と、翻訳者による誤訳であるかのような推測が書かれていたからなんです。

●『シムシティ』シリーズの伝統芸?
しかし『シムシティ』シリーズのファンによると、実はロード画面に愉快なメッセージを忍ばせるというのは『シムシティ』シリーズのお家芸であり、前作『シムシティ4』においても幾多の風変わりなメッセージが表示されていた→つまり翻訳者による誤訳ではない、とのことだそうで。

これは興味深いぞと思い、前作『シムシティ4』のロード画面について軽く調べてみましたが、確かに前作でも、「生命をスーパーメンタル…」に匹敵するような面白おかしなメッセージが散見されたようですね。

例えばこんなの:
「Inserting Sublimated Messages」(高尚なメッセージを挿入中)
「Unable to Reveal Current Activity」(謎の活動をしています)
「Bureacritizing Bureaucracies」(お役所仕事をたらい回し中)


なるほど、ロード画面メッセージとしては、一見誤訳を疑ってしまうほど極めてぶっ飛んだ文章ですね(笑)。勇み足だったとはいえ、元記事を書いたライターさんのお気持ちは痛いほどよく分かります。私自身、元記事を読んだ時に、誤訳か、もしくは直訳すぎて変な日本語になったかのどちらかに違いないと思いました(ごめんなさい…)。

●ロード画面はジョーク画面
これほど遊び心満載なメッセージは、他タイトルでもなかなかお目にかかれないとは思いますが、このようにロード画面のヒントに小ネタを盛り込むというのは、実は洋ゲーでは割と多く見られます。欧米人ならではのユーモアというか、和ゲー界にはあまり根づいていない文化ですよね(そもそもロード画面のヒント自体が洋ゲー特有?)。

記憶に残っているものでいうと、他の洋ゲーでこんな意味のロード画面メッセージに遭遇したことがあります(原文の記憶は曖昧です)。

「2時間遊んだら、ちゃんと休憩を取ろう」
「実際のギタリストはソファーに座って弾いたりしないぞ」(←ギターゲームで)
「これは1/10000の確率でしか表示されないテキストだよ!」
「この文字が見えているなら、あなたの視力は正常です」


抜き打ちで視力検査かい!と、思わずツッコミを入れたくなります。ちなみに上記の「1/10000の確率で…」のメッセージは、次のロード画面でもしっかり表示されていました…。

洋ゲーでは、ロード画面のメッセージの他にも、思わぬところにジョークを仕込んでくることが多いですね。実績の名前とか、オブジェクトの名前とか。翻訳の時はすごく頭を悩ませるんですよ。たいていシュールだし、新しいジョークをいちから考えるのも面倒だし…。

まあ、今回の件のように意味不明すぎて誤訳だと疑われないように気を付けることは必要かもしれません。『シムシティ』みたいに伝統芸にまで昇華できれば何も問題はありませんが。

他にもユーモア満載なロード画面メッセージを目撃したらぜひ教えてください。

ではでは!



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スクエニの翻訳は笑える……の?

先週のことですが、4/25にスクエニさんから発売予定のタイトル『トゥームレイダー』の日本語翻訳がおかしいという話題が複数のまとめサイトにて取り上げられました。

【画像】スクエニの翻訳クソワロタwwwwww - キニ速
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リンク先に貼ってある大量のスクリーンショットをご覧になればお分かりいただけるとおり、日本版の字幕に台本用の「ト書き」らしきものがいちいち入り込んでいるというのです。こんな字幕では読みにくいことこの上ない、ということで、スクリーンショットを見たネットユーザーの間では非難轟々。過去のローカライズタイトルでも数多くの批判に晒されてきたスクエニさんだけあって、「スクエニはもうローカライズをやめろ」といった痛烈なご意見も見られました。

しかし、同じく洋ゲーのローカライズを生業にしている者として、この件についてスクエニさんに代わって釈明をしようと思います。結論から言いますと、これは、翻訳が悪いわけでもローカライズが悪いわけでもありません

この字幕は正式な日本版のもの?
実は、件のスクリーンショットは日本版で撮影されたものではなく、先行して発売された海外版の中に日本語ファイルが紛れ込んでいて、それが不具合によって日本人ユーザーのSteam環境で表示されただけ、ということが後ほど判明したらしいのです。
(注:ソフト側の不具合なのかSteam側の不具合なのかは定かではありません)

4/25に発売される日本版でも同様にト書きが入っているのでは?と懸念を抱いている方もいるでしょうが、それはないと思います。前述のまとめサイトでは、「難聴の人のためにト書きを入れたのでは?」といった面白い推測も見受けられましたが、恐らくそうではなく、このト書きは日本版の音声収録のために訳出したものではないでしょうか。その場合、音声収録の後にト書きを全て削除するのが普通です。つまり、あくまで「開発途中の」日本語ファイルが海外版ロムの中に紛れ込んでいただけだと私は予想しています。

ト書き付きの字幕だと不格好だし読みにくいというのは火を見るより明らかですし、万が一スクエニさんがト書きを入れたとしても、ハードメーカーであるソニーやマイクロソフトからは問題視されるのではないでしょうか。実際に提出してみないと分かりかねますが、私の感覚では、品質を著しく損なうとの理由で、Must Fix案件(修正必須案件)としてハードメーカーから指摘を受けても不思議ではないと思います。

そういったことも踏まえ、ト書き付きの字幕はあくまで開発途中のものであり、正式な日本版ではセリフのみのクリーンな日本語字幕になっていると考えるのが妥当です。『トゥームレイダー』ファンの皆さん、どうかご安心ください!

●海外版に日本語が入っているとどうなる?
とまあ、不安が払拭されたところで、次に、この問題の原因でもある、海外版ロムに日本語ファイルが紛れ込む、という現象についてお話ししようと思います。

洋ゲーのローカライズの場合、『トゥームレイダー』のように日本版が後発となるケースが多いのはご存じのとおりですが、その場合、今回のように海外版に日本語ファイルが入っていると非常に困りものです。

例えばPCゲームでは、ユーザー自らの手でロム内をいじることによって、日本語をゲーム内に表示できてしまうこともあります。家庭用ゲームの場合はもっと深刻で、もし海外版に日本語ファイルが潜伏していたら、本体側の言語設定を「日本語」に変えただけでゲーム内の言語が日本語になってしまうこともあり得なくはありません。

海外版でも日本語で遊べるとなれば、後から発売される日本版の売り上げに大打撃を与えることは想像に難くありません。日本版のパブリッシャー(今回の場合はスクエニジャパン)としては、絶対に避けねばならぬ由々しき事態なのです。

●どうして日本語ファイルが入っていたの?
ところが実際は、洋ゲーのローカライズにおいてこの問題は割と見落とされがちであり、海外版の発売後に実は日本語ファイルが入っていることに気づき慌てふためく、という事態は他のタイトルでもまれに発生することがあります。

要因はさまざまですが、その中の一つに、海外版と日本版でそれぞれ別の環境・スケジュールで開発を進めているという事情があります。

日本版のパブリッシャーでは、まずゲームのテキストを日本語に翻訳し、それを開発元に送付してゲーム内に組み込んでもらい、日本版のデバッグを開始する、という流れが一般的です。

その後、日本側では日本版のデバッグのみに集中することになります。海外では不問に付されるようなバグでも日本のユーザーやハードメーカーからは許容されないことも多いですし、日本語の実装に起因する日本版特有のバグ(特にテキストバグ)も多発します。つまり、日本側では、日本版のことで手一杯になってしまうのです。

そのため、日本版のパブリッシャーサイドでは海外版に一切触れないなどということも決して珍しくはありません。結果として、海外版に日本語ファイルが紛れ込んでいたとしても、日本側ではそのことに気づきようがないのです。

一方、海外版のパブリッシャーサイドでも、EFIGS(英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語)という複数言語のデバッグ(および海外版プロモーション)に注力しており、日本語ファイルが入っているか否かなど確認している余裕はありません。加えて、ハードメーカーのチェックでも、多くの場合、対応言語以外のチェックは綿密には行われないため、日本語ファイルが入っていてもスルーされる可能性が高いです。

そんなこんなで、海外版に日本語が入っていることに誰一人として気付かぬままリリースされてしまうという事態が、まれにではありますが発生してしまうのです。

そのような事態を回避するためには、先発の海外版に日本語が入っていないかどうかを、日本版のパブリッシャー側から開発元に念入りに確認を取る必要があるでしょう。私自身も同様の事態に見舞われた経験があるので、自戒を込めてではありますが。

●ユーザーの皆さんへ
今回のようなことが発生した場合、日本語テキストは『トゥームレイダー』のように未完成のものである可能性が高いです。そのため、ユーザーの皆さんも、海外版に明らかにヘンテコな日本語が入っていたとしたら、それは開発途中の日本語テキストであり、正式な日本版で同じテキストが表示される可能性は低いということを頭の片隅にでも置いといてください。翻訳を叩くのは、あくまで日本版の発売後にしましょう!

何だかまとまりのない長文になってしまいましたが、要するに、今回の件でスクエニの翻訳を嫌いにならないで!ということが伝わっていれば幸いです。

ではでは。


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“洋ゲー指数”の高い単語

こんにちは。羽無エラーです。

今回は、日本で開発されたゲーム、いわゆる「和ゲー」と、海外で開発されたゲーム、いわゆる「洋ゲー」の違いについて少しお話ししようかと思います。

和ゲーと洋ゲーの違いというのは、両者を比較する上でよく言及される点です。和ゲーの主人公は中性的なイケメンが多いのに対し洋ゲーの主人公はマッチョな兄貴系男子が多いとか、和ゲーのシナリオは一本道だけど洋ゲーのストーリーは自由度が高めだとか、和ゲーの世界観はファンタジックなものが多いけど洋ゲーは現実世界を舞台にした作品が主流であるとか。恐らくテレビゲームに精通している方であれば、洋ゲーをある程度遊べば、たとえ日本語にローカライズされた作品であっても、それが洋ゲーであることは容易に判別できるのではないでしょうか?

しかし私は、洋ゲーの翻訳という仕事を続けているうちに、ゲームを実際に遊ばずして洋ゲーであることを見分けるポイントを発見しました。それはずばり「メインメニュー内で使われる単語」です。

というわけで、洋ゲーのメインメニューに特有の単語というのをここでいくつか紹介したいと思います。それぞれの単語には、私の独断で算出した“洋ゲー指数”を添えておきました。この指数が高いほど、その単語が使われているゲームが洋ゲーである可能性が高いということになります。

(1) 「ニューゲーム」(New Game) 洋ゲー指数:65
物語の冒頭からゲームを始める際に選ぶ項目です。洋ゲーでは「ニューゲーム」(New Game)という名称になっていることが多いですね。和ゲーでは「はじめから」や「最初から」辺りをよく見かけますが、特に一般的な呼び名というのはなく、ゲームによってさまざまです。「ニューゲーム」という単語がメインメニュー内に存在したら、そのゲームは65%の確率で洋ゲーです!

(……続きはこちら「Yoshino Trad 日本語ブログ」より)



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翻訳会社“Yoshino Trad”ブログ

翻訳会社「Yoshino Trad」様の日本語ブログにて、ゲストとして定期的に記事を寄稿させていただくことになりました。正直、原稿料を頂くのが忍びないほどの駄文ではありますが…、一応こちらが第一回の記事となります↓

「ゲーム翻訳への道」
(フランス語版はこちら

Yoshino Trad様は、テレビゲームのローカライズはもちろんのこと、医学や特許といったさまざまな専門分野の翻訳を手掛けていらっしゃる多才な翻訳会社です。代表のアントニー氏はフランス語のネイティブ話者でありながら日本語にも非常にご堪能な方で、ブログでも、日本人読者に向けた面白い記事を既にいくつか投稿していらっしゃいます。

フランス語のブログの方は翻訳業に特化した内容の記事が多く、翻訳者や翻訳学習者の方にとってはどれも一読の価値ありです。フランス語が読めなくても、Google翻訳などで大意を把握することは可能ですので、ご興味がある方はぜひご覧ください。

今まで交流のなかった翻訳会社さんということもあり、アントニー氏が今後どんな内容の記事を書かれるのか、私自身もいち読者として楽しみにしております。

ではでは。
 
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PS3 is too cheap 【安すぎたかも】

海外では“Krazy Ken”の異名で知られる久夛良木健(くたらぎけん)氏が発した名言。E3 2006直前にロサンゼルスで開催されたプレスイベントにて、当時のSCE社長であった久夛良木氏は、PS3の価格について「安すぎたかも(It's probably too cheap)」と発言し、日本のみならず海外ゲーマーの間でも物議を醸した。当時、海外の掲示板に寄せられたコメントとしては、「相変わらず笑わせてくれるね」、「ソニーはこうやって自爆するから信者の力添えが必要なんだ」など、日本と同様、辛辣な内容が目立った…。



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Wii is more fun 【Wiiの方が楽しい】

海外のゲハ用語。PS3がオーストラリア&ニュージーランドで発売される前、ソニーの現地法人を統括する Nic Foster 氏がインタビューの中で犯してしまった失言であり、いまだにこの発言を引き合いに出すアンチも存在する。実際は、「ゲームとしての楽しさはWiiに分があるかもしれないが、PS3は、ブルーレイの再生や音楽・写真へのアクセスなど、より広範囲のエンターテインメントを提供する」という内容のコメントであり、若干の失言ではあるものの決してPS3を卑下する発言ではなかったのだが、残念ながら冒頭部分のみが独り歩きし話題となってしまった。



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