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伝説のゲーム翻訳家による、『聖剣伝説2』の英訳

こんにちは!

管理人が尊敬申し上げる翻訳家の一人に、“伝説のゲーム翻訳家”こと Ted Woolsey 氏(※1)がいらっしゃることは過去記事で述べているとおりですが、これまで三度にわたって Woolsey 氏の翻訳の数々を紹介してきました。

「伝説のゲーム翻訳家による、『クロノ・トリガー』の英訳」
【前編】 伝説のゲーム翻訳家による、『ファイナルファンタジーVI』の英訳
【後編】 伝説のゲーム翻訳家による、『ファイナルファンタジーVI』の英訳

しかし、クロトリとFF6を取り上げるならば、やはりもう1本、あのタイトルを外してはならないだろう!ということで、このシリーズを続行することにしました。

あのタイトル↓
Secret_of_Mana_Box.jpg

今回、取り上げるタイトルは、北米では『Secret of Mana』(※2)の名で知られる『聖剣伝説2』です。Ted Woolsey 氏による、聖剣2の英訳の中から、例によって、印象に残ったものや面白い意訳などをいくつかピックアップしてみたいと思います!


※1
Ted Woolsey 氏 = スーパーファミコン(SNES)時代に、『クロノ・トリガー』や『聖剣伝説2』といったスクウェアタイトルの英語ローカライズをいくつも手掛け、その卓越した手腕でゲーム翻訳のあるべき姿を世に知らしめた、“伝説のゲーム翻訳家”とも呼ぶべき人物。詳しくは、Wikipedia などを参照されたし。

※2
北米では、初代『聖剣伝説』が『Final Fantasy Adventure』の名で発売されたため、『Secret of Mana』には“2”は付きません。『Secret of Mana 2』と言う場合、海外では未発売の『聖剣伝説3』のことを指してしまうらしいので要注意。




▼ボタンの色を使った謎解き
SOM17.jpg
日本版:ヒミツのあんごうを入手した。『AXBY』・・・・
英語版:It's “Red-Blue-Yellow-Green.”(ヒミツのあんごうは“赤青黄緑”だ)

スイッチを“赤青黄緑”の順番で押すことを示唆する台詞です。英語版の方はえらくストレートなヒントになっていますが、これは何故かというと、海外版スーパーファミコン(SNES)のボタン配色が日本版のそれとは異なるからなんです。そのため、『AXBY』の部分を直訳してしまうと、海外版ユーザーがこのパズルを解けなくなる、というわけです。

SnesControlpad


▼二番目のボスの名前
SOM1.jpg
日本版:バド
英語版:Tropicallo(トロピカーロ)

日本語原文と全然違う名前になりましたが、外見だけで言えば英語版の方がしっくりきますね(笑)。管理人が子どものころは、「パイナップル」と呼んでいました。


▼和服を着た敵
SOM14.jpg KimonoBird.jpg
日本版:ガラシャ
英語版:Kimono Bird(着物バード)

こちらも見た目重視の意訳です。着物は英語でも Kimono なんですね。


▼クリティカルヒットの面白表現
SOM16.jpg
日本版:~(敵名)にクリティカル
英語版:~ gets whacked!(~は強烈な一撃を喰らった!)

“get whacked”は、「強い打撃をもらう」といった意味です。「クリティカルヒット」の訳として使われるのは、後にも先にもこのタイトルだけでしょうね(笑)。海外のファンからお気に入りのフレーズとして挙げられる英訳です。


▼モーグリ化時のメッセージ
SOM7.jpg
日本版:~(味方名)はモーグリに変身
英語版:~'s moogled!(~はモーグリ化)

何と英語では、Moogle は動詞としても使えるようです。読み方は、Google と同じく「ムーグル(ムーゴー)」でしょうか。


▼裕福な村の住人
SOM9.jpg
日本版:本当の金もちは、人とはちがうことに金をかけるのさ。
英語版:Money's better than Mana!(マナよりマネーだ!)

英語版の方はダジャレっぽくなりました。不況による若者のマナ離れですね。


▼敵に操られている少女
SOM6.jpg
日本版:あたし、これからイケニエになるんですって・・・・
英語版:I'm going on a one-way trip!(これから片道切符の旅に出るわ!)

“one-way trip”は、死を表す隠喩として用いられることがあるようです。日本語原文で「イケニエ」がカタカナで表現されているのも、味があってグッドです♪


▼渡し船の船頭
SOM21.jpg
日本版:神殿の中はむげんに続く宇宙・・・・
英語版:There's a lot of nothing in the palace(神殿の中には多くの“無”が存在する)

nothing がたくさんある(=無が広がっている)、というシャレた台詞です。彼はシニカルな雰囲気を持つキャラクターなのですが、英語でもその感じがよく表現されています。


▼ポポイはエビ・・・?
SOM13.jpg
日本版:チビはちょうりば(に行け)
英語版:shrimp'll make meals(エビは調理係だ)

エビって何ぞ!?と思いましたが、shrimp は「チビ」を意味する隠語だそうです。なるほど、「エビ」と「チビ」って似てますもんね。え、関係ない?


▼ニキータの口癖
SOM2.jpg
日本版:ほりだしもニョもありますナゴ。
英語版:Purrfectly priceless items available!(パーーフェクトな値打ちものがあるよ!)

英語版のニキータは“Purrfect”が口癖なのですが、これは、猫がノドを鳴らす音の Purr(日本語で言う「ゴロゴロ」)と Perfect を組み合わせた造語であり、猫好きの間で(?)よく使われる表現だそうです。管理人も、キャラの台詞を日本語に訳す際に勝手に口癖をつくることがありますが、結構難しいんですよ・・・。




『聖剣伝説2』の英訳紹介は以上となります。

テレビゲームの翻訳は、作品の面白さを仕向け地のユーザーへ届けるために、こういった意訳はむしろ奨励される分野です(世界観を壊したり、プレイヤーに誤情報を与えたりしない範囲でネ!)。どうです、楽しそうな仕事でしょう?

英語版スクリプトがまとめられているファンサイトがありますので、日本語原文と見比べて翻訳や英語などの学習にお役立てください。

ではでは。
 
 
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Panty Shot 【パ●チラ】

英語では、特に日本のゲームやアニメのパン●ラを指して、このように表現する。日本語の発音を踏襲して“Panchira”と表記することも多い。海外のレーティング機構は日本のCEROよりもポルノに厳しい地域もあるので、ローカライズ展開を視野に入れている場合は、あまりやり過ぎない方が無難か。



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Throwaway Account 【捨てアカ】

通常使用するアカウントとは別に、何か短期的な目的をもって作成するアカウント。例えば、チート、スパム、荒らしなど好ましくない意図や、単に、序盤のクエストを再度遊びたいといった健全な目的までさまざまだ。Throwaway(捨て)+ Account(アカウント)と、日本語と全く同じ発想なのが少々面白いところ。



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I am Error 【オレノナハ エラー ダ】

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Hardcore Gaming 101 の Kurt さんよりご提供いただいた情報です(感謝!)。


英語版『リンクの冒険』の有名な台詞。Error という、とても人名とは思えない名のキャラクターが登場したため、海外版プレイヤーの多くは、この Error の部分をスペルミスか何かだと思っていた(本当は Errol(エロール)なんじゃないか、など)。実際は、「バグ」というキャラクターと「エラー」というキャラクターを出すジョークであったため、この Error は意図どおりのスペルなのだが、「バグ」の方は英語版で Bug ではなく何故か“Bagu”と綴られていたため、英語版ユーザーがこのジョークに気づくことはなかった。どうでもいいが、管理人のハンドルネームの「エラー」の部分は、このミームから取っている。



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Doritogate 【ドリトゲート】

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Hardcore Gaming 101 の Kurt さんよりご提供いただいた情報です(感謝!)。


上の写真が発端となり、ゲームジャーナリスト Geoff Keighley 氏の身に降りかかったスキャンダルの通称。Keighley 氏は、海外ではゲーマーたちから一目置かれている名うてのジャーナリストなのだが、Xbox 360 と提携を結んでいる企業の商品、“Mountain Dew(ドリンク)”と“Doritos(スナック菓子)”に囲まれている写真が発見されたことから、「賄賂を受け取ったのか!」、「ジャーナリズムにもとる行為だ!」など手厳しい批判を浴びることとなった。表題の“Doritogate”は Doritos と -gate を組み合わせた造語だが、 -gate はかつて米国で起こった政治スキャンダル「ウォーターゲート事件(Watergate scandal)」にちなんだものであり、特に政治的な汚職事件に対してよく用いられる接尾辞だ。当時、ドリトスを頭にかぶった Keighley 氏の画像が出回り、氏は図からずも、“Doritos Pope(ドリトス法王)”の異名をほしいままにした。

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Money Hat 【買収】

Hardcore Gaming 101 の Kurt さんよりご提供いただいた情報です(感謝!)。


パブリッシャーがゲームレビュアーに袖の下を贈り、高いスコアを付けさせたり提灯記事を書かせたりすること。実際にそのような不心得者が存在するのかどうかは不明だ。Urban Dictionary によると、ハードメーカーがソフトを独占販売する目的で開発会社に金品を渡すことも Money Hat と呼ぶそうだ。



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Bullshot 【詐欺スクショ】

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“Bullshit(デタラメ)”と“Screenshot”を組み合わせた造語。ゲームの公式サイトやニュースサイトに掲載される、製品版よりも明らかに高画質のスクリーンショット/動画のこと。『Aliens: Colonial Marines』では、デモ映像と製品版の画質が大きく異なるという理由で、米国にてユーザーから集団訴訟を起こされた。管理人もかつて、公式サイト用のスクショを撮影し、開発元の監修を受けたところ、「そんなものよりこっちを使え」と怒られた挙句、Bullshot を渡された経験がある・・・。

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I got a good feeling! 【いい予感がしていたんだ!】

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無題

初代『ファイナルファンタジータクティクス』の有名な珍訳。クエストで無事成功を収めた仲間の報告中に、「(今回のクエストでは)いい予感がしていた」という意味で発せられる台詞。英語のネイティブでない管理人には、具体的にどう面白いのか分かりかねるが、海外ユーザーにとっては非常にツボだったようで、同タイトルについて語る際にたびたびネタにされている。後にPSPで発売されたリメイク版では、この台詞に修正が施され、寂しく思うファンもいたという。ちなみに、『ファイナルファンタジーXII』の英語版では、翻訳者さんの遊び心により、ゲーム中のカットシーンにてこの台詞が使用された。

(2:13辺りから)




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Gotta go fast 【爆走しようぜ】

Hardcore Gaming 101 の Kurt さんよりご提供いただいた情報です(感謝!)。

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ソニック・ザ・ヘッジホッグのとあるファンアートを指す用語。もともとは、テレビアニメ『ソニックX』海外版のテーマソング名だったのだが、ファンサイトに投稿された一枚のヘンテコなイラストにこのフレーズが添えられていたことがきっかけで、ミームと化していった。このイラストはファンの間で笑い草となり、構成やテイストを真似た画像が多くのファンの手により投稿されている。元画像を動かすgifなどもあり。



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【後編】 伝説のゲーム翻訳家による、『ファイナルファンタジーVI』の英訳

Woolseyism の第三弾です。前回は、伝説のゲーム翻訳家“Ted Woolsey”氏(※1)によるSFC版『ファイナルファンタジーVI』(※2)の翻訳を紹介しましたが、いかんせん分量が多いため、ストーリーの前半部分の翻訳を取り上げるのみとなってしまいました。

「伝説のゲーム翻訳家による、『ファイナルファンタジーVI』の英訳」

そこで今回は、『ファイナルファンタジーVI』の後半パート(世界崩壊直前~)の英訳に焦点を当て、その中で発見した面白い意訳などをいくつかピックアップさせていただこうかと思います。

※1
Ted Woolsey 氏 = スーパーファミコン(SNES)時代に、『クロノ・トリガー』や『聖剣伝説2』といったスクウェアタイトルの英語ローカライズをいくつも手掛け、その卓越した手腕でゲーム翻訳のあるべき姿を世に知らしめた、“伝説のゲーム翻訳家”とも呼ぶべき人物。詳しくは、Wikipedia などを参照されたし。

※2
当時、北米向けには、FF1、FF4、FF6の三作品のみがローカライズされ、FF6は『Final Fantasy III』の名で発売されました。



▼その1 ダリルの墓で墓石に刻む言葉
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日本版:とも よや すら かに
英語版:ERAUQS SI DLROW EHT

日本語版では、「かに」「すら」「とも」「よや」の4つを順序正しく並べ替えて「とも よや すら かに(友よ安らかに)」でしたが、英語版では上記のように並べると正解です。意味のないアルファベットの羅列・・・・・・かと思いきや、実はこれ、ひっくり返すと、“THE WORLD IS SQUARE(世界は四角い)”となります。確かに当時は(今でも?)、「スクウェア」のゲームが「世界」のゲーム業界を席巻していたかもしれませんね。ちなみに、“THE WORLD IS SQUARE”という、スクエニ音楽専門のバンドさんもいらっしゃいます。


▼その2 モーグリを救出した場面
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日本版:ありがとうクポ!
英語版:Thankupo!(サンクポ!)

“Thank you, kupo”などとせず、あえてつなげたところにセンスを感じます(笑)。モグの語尾である「クポ」は英語版でも健在です。


▼その3 オルトロスとの三戦目 戦闘前
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日本版:てめえ、オルトロス! 二度ならず三度までも!
英語版:Hey, squidball! Don't you ever learn?(やい、イカ団子! まだ懲りてないのか?)

い、イカ団子・・・? 誇り高きタコのオルトロスにとって、これは屈辱の一言でしょう。


▼その4 オルトロスとの三戦目 戦闘開始
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日本版:また出ちゃった しつこい? だってタコだもん
英語版:I've more lives than I do arms!(ワイの命は脚の数より多いんや!)

「(九生を持つ)猫よりも多くの命を持つ=非常にしぶとい」という意味の“~ have more lives than a cat”というフレーズがあるのですが、上記の台詞はそれをタコらしく言い換えたものです。原文にないギャグをひねり出すって、なかなかすごいですね!


▼その5 マッシュに対するリルムの反撃
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日本版:なにをー! このキンニク男!
英語版:Who is this puffed up aerobics instructor, anyway?(ところで誰よ? この筋肉モリモリのエアロビ教官は?)

前回紹介したティナの台詞に通ずるものがあります。やはり、マッチョマンといえばスポーツジム、なのでしょうか?


▼その6 セリスに刺されたケフカの絶叫
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日本版:ちくしょう ちくしょう ちくしょう ちくしょう
英語版:I hate hate hate hate(嫌いだ、嫌いだ、嫌いだ、嫌いだ)

無理やり日本語にしたら、「気合だ! 気合だ!」みたいになっちゃいました・・・。


▼その7 無事だったマッシュとの再会
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日本版:たとえ、裂けた大地に、はさまれようとも、おれの力でこじあける!
英語版:You think a minor thing like the end of the world was gonna do me in?(「世界の終わり」なんて些細なことで、この俺がくたばるとでも思ったか?)

原文とは異なる表現になりましたが、どちらもマッシュ△で甲乙つけがたいです・・・!


▼その8 ジェフ(エドガー)率いる盗賊団
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日本版:この船は盗賊団のかし切りだよ
英語版:This ship belongs to the Crimson Robbers.(この船は「深紅の盗賊団」のものだよ)

日本語版では名もなき盗賊団でしたが、英語版では何だか素敵なチーム名が付けられていました(笑)。“Crimson”はバンダナのカラーに合わせているんですね。キャラ付けを強化するという意味で、こういう意訳はアリだと思います!


▼その9 崩壊した世界で一筋の希望を見出すカイエン
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日本版:壊滅直前の世界… だが夜明けの光は変わらぬ 人の心も、けっして変わらぬ……
英語版:The world before the fall... Delightful is the light of dawn... Noble is the heart of man...(壊滅直前の世界… 輝かしきは夜明けの光なり 崇高なるは人の心なり)

倒置法(SVC→CSV)を用いて、名台詞らしくカッコよく訳されています。リーディングのみならずライティング能力も優れていなければできない翻訳でしょうね。


▼その10 恋人との今生の別れ
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日本版:ほんとうに、ありがとう…
英語版:I'll always love you...(いつも愛してるわ)

別れの場面で I love you はないだろ、と思われるかもしれませんが、英語ではごく自然に聞こえるようです。現役のゲーム翻訳家にして、これまた管理人が深く尊敬申し上げる、“Alexander O. Smith”氏という御方がいらっしゃるのですが、『ファイナルファンタジーX』のエンディングにて、別れの言葉「ありがとう」を Smith 氏が“I love you”と訳したという、ゲーム翻訳界におけるちょっとした有名エピソードもあるくらいです(詳しくはこちら)。


▼その11 夢の世界の三兄弟
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日本版:我ら、夢の三兄弟 → レーヴ、ソーニョ、スエーニョ
英語版:We're the 3 Dream Stooges! → Curley、Larry、Moe

この“3 Dream Stooges”という名は、アメリカのお笑いトリオ“The Three Stooges”のオマージュです。許可を得たのかどうかは存じ上げませんが(笑)、各メンバーの名前もそのままです。遊び心が溢れていて、ある意味、非常にゲーム翻訳らしいと言えますね!




以上となります。

『ファイナルファンタジーVI』の英語版スクリプトはファンサイトにてまとめられていますので、皆さんも、お好みの意訳などありましたら、ぜひ教えてください!

ではでは。

end.png


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Animu 【アニム】

Hardcore Gaming 101 の Kurt さんよりご提供いただいた情報です(感謝!)。


“Anime”の意図的なスペルミス。ゲームに対して使われる場合、和ゲーの中でも特にアニメ色が濃いグラフィックや音楽の作品を指す。欧米にローカライズされている作品で言うと、『テイルズ オブ』シリーズ、『アトリエ』シリーズ、日本一ソフトウェアタイトル、『超次元ゲイム ネプテューヌ』など。少々小馬鹿にしたニュアンスを含むそうな(萌え要素は強いがゲームとしては面白くない、みたいな)。



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Gurl Gamer 【姫願望ゲーマー】

“Gurl”は Girl の意図的なスペルミス。通常の Girl Gamer とは異なり、男性の多い環境でチヤホヤされること、いわゆる「姫プレイヤー」になることを目的としてゲームを遊ぶ女性。Urban Dictionary には、Gurl Gamer が遊ぶ作品として『Halo』や『Call of Duty』が挙げられているが、やはりFPSなど男性率の高い場所に目を付けるのであろうか?

左が Gurl Gamer で右が Girl Gamer のイメージらしい・・・。
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http://notagamergirl.com/2013/04/09/a-little-bit-about-me/



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This guy are sick 【彼たちは病気なの】

Hardcore Gaming 101 の Kurt さんよりご提供いただいた情報です(感謝!)。


英語版『ファイナルファンタジーVII』の有名な珍訳。“This guy”は単数であるため、be動詞は are ではなく is が正しい。同タイトルでは、この手の珍妙な英語がいくつも見られたが、その最も分かりやすい例として挙げられるのが、この This guy are sick だ。後に発売されたPC版では、表題のフレーズを含め、文法ミスの多くが修正された。

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http://s3.amazonaws.com/data.tumblr.com/tumblr_ldiajksBg91qczs1ko1_1280.jpg



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【前編】 伝説のゲーム翻訳家による、『ファイナルファンタジーVI』の英訳

先日、下記のエントリーにて、ゲーム翻訳界随一の偉人として管理人が崇める Ted Woolsey 氏が手掛けた『クロノ・トリガー』の翻訳を紹介しました。

「伝説のゲーム翻訳家による、『クロノ・トリガー』の英訳」

今回、取り上げるのは、『クロノ・トリガー』と同様、氏のキャリアを語る上で外すことのできない作品、『ファイナルファンタジーVI』です。前回と同じく、『ファイナルファンタジーVI』の英訳の中から、面白い意訳や管理人が感銘を受けた良訳などを勝手にいくつか紹介したいと思います。

※ちなみに、当ブログの『Gaminglish』ページにいくつか用語をご提供いただいている Hardcore Gaming 101 さんのサイトに Ted Woolsey 氏のインタビュー記事がありますので、ご興味がある方はぜひご一読なさってみてください。



▼その1 タコの敵を燃やした時の台詞
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日本版:ゆでだこ!? ゆでだこ!?
英語版:Seafood soup!(海鮮スープ!)

ひょうきんなキャラとして名を馳せた「オルトロス」の迷言です。英語版では、少々変わって Seafood soup! となりました。「ゆでだこ」を直訳すると Boiled Octopus でしょうが、若干語感が硬いというか・・・、Seafood soup の方がギャグらしい軽妙さがあってイイと思います。


▼その2 服を剥ぎ取られた商人の名前
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日本版:はだか
英語版:Birthday Suit(バースデースーツ)

Birthday Suit は読んで字の如く、「生まれた時の服装」、つまり「裸」と同義のフレーズです。この名前が出てきた瞬間、思わず吹き出してしまいました(笑)。


▼その3 マッシュと初対面したティナの一言
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日本版:わ、私・・・てっきり大きな熊かと・・・。
英語版:At first glance I thought he was some bodybuilder who had strayed from his gym...(最初に見たとき、ジムから帰る途中のボディビルダーかと・・・)

ゲーム内のドット絵だと、確かに、熊というより「ボディビルダー」の方がユーザーの第一印象に近いでしょうね。当時、攻略本か何かに掲載されていた天野喜孝氏の設定画では、もはや完全に熊でしたが・・・。


▼その4 セッツァーって誰?という問いに対して
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日本版:知らないのかい?
英語版:You born on a farm, son?(君は農家の出身かい?)

遠まわしに田舎モンだと馬鹿にされています(笑)。こっちのパーティーには、王族の兄弟、王家に仕えるサムライ、元帝国軍幹部と、ご立派な身分の面々がそろっているのですが、悲しいかな、都会の大資産家にかかってはカッペ扱いです。


▼その5 例の娘を出せ、と言われたエドガーの言い逃れ
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日本版:娘は星の数ほどいるけどなあ・・・
英語版:There's more girls here than grains of sand out there.(娘なんて、ここじゃ砂漠の砂よりたくさんいるからなあ)

砂漠の城での会話であるため、砂と引っ掛けた言い回しになりました。原文よりも気が利いた表現に仕上がっていて、思わず唸ってしまいました!


▼その6 サムライの宣戦布告
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日本版:いざ、じんじょうに勝負いたせ!
英語版:I am your worst nightmare...(我はそなたの最大の悪夢なり)

こちらもまた随分と男前な台詞です。この相手はすぐに葬られてしまうので、もはや悪夢を見ることすら叶いませんが。


▼その7 大滝に飛び込む場面の選択肢
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日本版:飛び込みますか? → 飛び込む 飛び込まない
英語版:Jump? → Why not? You crazy?(気は確かか?)

英語版では、「飛び込まない」が辛辣なシステムメッセージへと変わっています。スペランカーやシャドウゲイトの主人公でも同じことを言うでしょうね、きっと。


▼その8 ケフカの迷台詞の一つ
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日本版:まて!と言われて、まつ者がいますか!
英語版:“Wait,” he says...... Do I look like a waiter?(Wait だって? 俺がウェイターに見えるかい?)

うん、どう見てもウェイターには見えませんね・・・。かの有名な“Son of a submariner!”を筆頭に、ケフカの台詞は、英語版でもマッドかつ愉快なものになっています。


▼その9 言葉使いをからかわれる場面
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日本版:ござる! はやくこい!
英語版:Mr. Thou! Hurry up!(ミスター“Thou”、はやくこい!)

これに関しては、少々解説が要りそうです。左にいる「ガウ」が、カイエンの口癖である「ござる」を、マッシュの名前だと勘違いする、という場面なのですが、英語には、「~でござる」のような語尾のバリエーションが存在しないため、英語版の同場面では、カイエンが二人称として使っている“Thou(中世英語の You)”が「ござる」の代替として用いられたのです。

言葉遊びの翻訳は得てして難度の高いものになりがちですが、ここでは日本語のギャグのニュアンスが英語でも巧みに再現されています。お見事!




以上となります。

管理人自身、このブログで翻訳について偉そうに書き綴っていたりしますが、やはり本来は、この Ted Woolsey 氏のように、自身の翻訳作品を手本として示し、何一つ語らずとも翻訳の何たるかを世に伝えられてこそ真に優れた翻訳家であると考えています!

『ファイナルファンタジーVI』の英語版スクリプトは、例によってファンサイトにて有志の方々がまとめてくださっていますので、ゲーム翻訳や英語学習の参考資料としてお役立てになられるといいと思います。

ではでは。


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Graveyard Duck 【墓地のアヒル】

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Hardcore Gaming 101 の Kurt さんよりご提供いただいた情報です(感謝!)。


ディスクシステム用ソフト『ドラキュラII 呪いの封印』英語版の以下の台詞に含まれるフレーズ。

Get a Silk Bag from the Graveyard Duck to live longer.

このゲームはもともと、NPCが虚実交えたヒントを出してくるといういやらしいゲームシステムであり、なおかつ、オールドゲームにありがちなぎこちない英訳であったため、当時の英語版ユーザーは大いに混乱させられることとなった。特に、上記の台詞の場合、そのまま一息で読んで

Get a Silk Bag from the Graveyard Duck to live longer.
(墓地のアヒルから絹の袋を入手すれば長生きできる) ※Duck=アヒル


なのか、はたまた、途中に句読点を入れて、

Get a Silk Bag from the Graveyard. Duck to live longer.
(墓地から絹の袋を入手しろ。敵の攻撃をよけて長生きしろ) ※Duck=かがむ


なのか、非常に紛らわしかったようだ。日本語版の原文は「アヒルカラ キヌノフクロヲ モラウト ナガイキスル」であるため、翻訳者の意図としては前者であったようだが、絹の袋はアヒルから入手するアイテムではないため、結局のところは嘘ヒントだった・・・。



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