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Secondhand Market / Secondary Market 【中古市場】 (11/12)

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RNG hates me 【乱数は俺を嫌っている】

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ゲーム内のランダム要素を含む場面で都合の悪い結果が出た際、「俺は何て運が悪いんだ!」という意味で発せられる嘆きのフレーズ。何度ボスを倒してもお目当てのアイテムがドロップしない、一定確率で発生する特殊効果が全く発動しない、いくらガチャを回してもレアアイテムが出ない、などなど。「RNG」は一般的には「Random Number Generator」(乱数生成器)の略として使用されているが、「Random Number Goddess」(乱数の女神)でも同じ意味となる。



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OTK 【ワン・ターン・キル】

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主にカードゲームで使われる用語「One Turn Kill」(ワン・ターン・キル)の略。対戦相手のライフが満タンの状態や大量に残っている状態から、1ターン内で一気に致死量のダメージを叩きこみ勝利すること。一方、最初のターンに相手を倒すことは「First Turn Kill」(FTK)と呼ばれる。ファッション業界では、「ヒザ上」を意味する「Over The Knee」も「OTK」と略されるそうな。



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imba 【バランスが悪い】

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「imbalanced」の略。プレイヤー対戦(PVP)を含むゲームにおいて、キャラクター、武器、魔法などが「バランスを崩壊させるほど強力」という意味で使われる形容詞。日本では「バランスブレイカー」などと呼ばれる。アップデートを伴うゲームの場合、「imba」な要素に対してプレイヤーの不満が膨れ上がると公式が下方修正(Nerf)を行うことも多い。類義語として「OP」というのもある。



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Secondhand Market / Secondary Market 【中古市場】

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中古品の売買をする市場のこと。ゲーム以外の分野でも同様に使われる。日本では中古品のことを「セコハン」と呼ぶことがあるが、この「セコハン」は「Secondhand」の略である。ちなみに商品を下取りに出すことは「Trade-in」と表現する。世界最大手ゲーム販売店「GameStop」では、定期的に下取りキャンペーンを実施している。本エントリー執筆段階(2015/11/12)では、「PS4本体かXbox One本体を持ち込むと、新品のXbox One本体が250ドルOFFになるキャンペーン」や「ブラックオプス2を持ち込むとブラックオプス3が15ドルOFFになるキャンペーン」が同店公式サイトで告知されている。



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『妖怪ウォッチ』が北米上陸! ローカライズをウォッチング

こんにちは。管理人の羽無エラーです。


2015年11月6日に『妖怪ウォッチ』の北米版が発売されました。


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英語版公式サイトはこちら


今回発売されたのはニンテンドー3DSの初代『妖怪ウォッチ』。日本で登場したのは2013年7月ですので、そこから実に2年以上の歳月を経てようやく海外初進出を果たしたということになります。北米で当初から本作に興味を持っていたゲーマーは首をろくろ首のように長くしていたことでしょう。もう旬が過ぎてしまったのではないか、という懸念もありますが、レベルファイブや米任天堂は現在でも海外展開する価値があると判断したのでしょうね。

日本における『妖怪ウォッチ』はゲームだけでなく手広いメディアミックス展開に定評があるシリーズです。それは北米でも同様。ゲームに先行して、10月には英語吹替のアニメがスタートしており、また11月上旬には英語版コミックも発売されています。『ポケットモンスター』が欧米でも高い人気を博した事実を踏まえると、この『妖怪ウォッチ』も海外において一定のポテンシャルを秘めているように思えます。はたして『ポケットモンスター』に続き成功を収めることができるのでしょうか。

管理人個人としては、ゲーム版『妖怪ウォッチ』がどのようにローカライズされているのかという点に最も関心があります。妖怪の名称はどのように訳されているのか。ジバニャンは英語版で何と呼ばれているのか。などなど、日本語版を遊んだユーザーなら気になる点が多々ありますよね。まだゲームの序盤しか見ていませんが、英語版『妖怪ウォッチ』のローカライズについて、「カルチャライズ」と「翻訳」という二つの面に着目して解説します。





■大がかりなカルチャライズは無し

『妖怪ウォッチ』が『ポケットモンスター』と大きく異なる点のひとつは、ずばり日本の文化に深く根ざしていること。本作のメインテーマである「妖怪」はそもそも日本の伝承ですし、ゲームの舞台も日本(日本風の世界?)です。ゲーム冒頭に登場するガシャポンだって日本独自の文化ですよね。本作の北米版が発表された際、そういった要素がどの程度カルチャライズされるのか、つまりゲームの世界観がどの程度欧米化されるのか、という点が最も気になっていました。

結論からいうと、大がかりなカルチャライズはしていない模様です。英語版のタイトル名はそのまま『Yo-Kai Watch』ですし、登場するモンスターたちもあくまで日本の妖怪のまま。欧米の伝承に出てくる怪物に差し替わっていたりはしません。ゲーム内で見られる日本の慣習や規則も、基本的には改変無しで踏襲されています。まあ、そういった要素を欧米化するとなるとゲームを根本から作り変えることになるので、当然といえば当然ですけどね。



英語版でも自動車は左側通行
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※画面写真はすべてImakuniさんの実況動画からトリミングしています。



玄関ではちゃんと靴を脱ぎます
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なかには欧米風にカルチャライズされている要素も存在します。主人公のケータとフミちゃんの名前は、英語版では「Nate」(ネイト)と「Katie」(ケイティー)。町の名称も「さくらニュータウン」から「Springdale」(スプリングデール)に変更されています。つまり舞台は日本ではなくアメリカという設定になっているのです。それに伴い、町に点在するお店の看板や通貨など一部の要素が北米文化に合わせて変更されています。



お店の看板は英語に変更
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OPムービーでガシャポンを回すシーン。100円玉のグラフィックが変更
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通貨の単位は「円」から「ドル」に変更。数値はすべて日本版の100分の1
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このように本作のカルチャライズを最低限にとどめたのは正解だと思います。前述のとおり、そもそも『妖怪ウォッチ』は日本の文化に深く根ざした作品です。世界観を欧米化しすぎると、それはもはや全くの別作品。単なるありふれたポケモンクローンに成り下がりかねません。メインターゲットとなる北米の子どもたちは日本文化に馴染みがないでしょうが、とはいえ『妖怪ウォッチ』の作品性を損なわないためにも過度のカルチャライズは禁物でしょう。





■日本語の言葉遊びを巧みに英訳!

続いて本作の翻訳に焦点を当てたいと思います。

『妖怪ウォッチ』はとにもかくにも言葉遊びに満ち溢れたゲームです。地縛霊のネコ「ジバニャン」をはじめ、キャラクターの名前は日本語の単語を複数織り交ぜていることが多いです。キャラクターの会話にも、言葉遊びを使ったダジャレが多く含まれています。言葉遊びの翻訳というのは、翻訳者の腕の見せ所であると同時に頭痛のタネでもあるのですが、北米版『妖怪ウォッチ』では、そうした言葉遊びを英語でもきちんと再現しようという努力の跡が見受けられるのです。妖怪名を中心にいくつか紹介します。



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日:ジミー
英:Dimmy (ディミー)

ゲーム序盤で仲間にする妖怪。影が薄く他人から気づかれにくいという、忍者に打ってつけの性質を持つキャラクターです。日本語の名称は「地味」にちなんで「ジミー」です。英語版では、「Dim」(薄暗い)と「Jimmy」を合わせて「Dimmy」と訳されました。日本語版とほぼ同一の名称であり、なおかつ「目立たない」というニュアンスをきちんと残しています。これってなかなかすごい英訳なのではないでしょうか!




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日:だるだるま
英:Dulluma (ダルマ)

表面は縁起の良さそうなダルマですが、中にはいかにもダルそうな本体が入っている妖怪。英語版の名称は、「Dull」(鈍い、どんよりした)と「Daruma」を合わせて「Dulluma」です。こちらも「ダルいダルマ」というニュアンスをうまく再現していますね。




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日:ムリカベ
英:Noway (ノーウェイ)

何をお願いしても「ム~リ~!」と拒否をするカベ妖怪。日本語版の方は「ムリ」と「ぬりかべ」を足して「ムリカベ」です。管理人以外にもいるのではないかと思いますが、実はムリカベの名前は英語版で「Noway」になるんじゃないかと予想しており、本当に「Noway」だったので吹き出してしまいました(笑)。拒絶する時の「No way」と、「道がない」(=カベ)という意味の「No way」をひっかけているわけですね。




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日:イクラを いくら食っても 満足せん!!
英:Curry Bread doesn't curry favor with me. (カレーパンを食っても機嫌は良くならん)

「ひも爺」(英語版では「Hungramps」)という妖怪にオニギリとお茶をあげた後、ひも爺が発するダジャレです。日本語版の方は説明不要のオヤジギャグ(おじいさんギャグ?)ですね。英語には「curry favor with ~」(~のご機嫌をとる)というフレーズがあり、それと「Curry Bread」(カレーパン)をひっかけています。管理人は英語の細かいニュアンスまでは分かりませんが、それでも相当サムいダジャレであることは伝わってきます(笑)。その意味では良い翻訳なのではないでしょうか。ちなみに英語版の妖怪名である「Hungramps」は、「Hungry」(空腹)と「Gramps」(おじいさん)を合わせています。




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日:ウォッチ! 今何時? 一大事~!
英:Watch! What time is it? Big time! (ウォッチ! 今何時? ビッグタイム~!)

これはゲーム内のテキストではなく、アニメの主題歌『ようかい体操第一』の歌詞です。『ようかい体操第一』は英語に翻訳され、北米でもアニメのエンディングテーマとして使用されています。日本語版は「なんじ」の「じ」と「いちだいじ」の「じ」をかけたダジャレになっており、英語版の方も「What time」の「time」と「Big time」の「time」をひっかけています。「一大事」と「Big time」は字面も意味も似ているため、非常にうまい英訳だといえるでしょう。ちなみにオープニング曲『ゲラゲラポーのうた』も英訳されています




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日:
ケータ「ひ ひつじ?」
ウィスパー「メェ~ メェ~ メ… って ちょい待ちー!」

英:
ケータ「Well, that's nice, but ...you're making me feel like Little Bo Peep or something.」(それはいいんだけど… 何だかボー・ピープちゃんになった気分だよ)
ウィスパー「I'll always be there for ewe.」(私はいつでもあなたのそばにいます)

無粋を承知で解説します。これはウィスパーを仲間にして家に帰る時のやり取りです。ケータが「どうして家まで付いてくるの?」と聞き、ウィスパーが「私はケータくんの執事ですから」と返答。「執事」を「ヒツジ」と聞き間違えたケータに対し、ウィスパーがヒツジに扮してノリ突っ込みをするという流れです。英語版ではケータが、「ボー・ピープちゃん」(マザーグースに登場するヒツジ飼いの少女)になった気分だ、と言い、ウィスパーが「you」と「ewe」(雌羊)をひっかけたダジャレをかまします(「you」と「ewe」はともに発音が「ユー」)。

ウィスパーのグラフィックをヒツジから元の顔に戻せば、英語版でももっと自由に台詞がつくれたはずです。しかしヒツジのまま押し通し、ヒツジにちなんだジョークを何とかひねり出しました。翻訳者のこだわりといいますか、熱いローカライズ魂が感じられる英訳です!





■その他、面白い英訳

言葉遊びとは別に印象に残った英訳を紹介します。




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日:ひっさつわざ
英:Soultimate (ソウルティメット)

戦闘中、ゲージが満タンになると、各妖怪固有の特別な攻撃を繰り出すことができます。日本語版ではシンプルに「わざ」や「ひっさつわざ」と呼ばれていましたが、英語版では「Soultimate」(ソウルティメット)という名称が与えられました。「Soul」(霊魂)と「Ultimate」(究極)を合わせた固有名詞ですね。カッコいい。




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日:エミちゃんを知らんかニャン!?
英:Do you knyaow a girl named Amy? (エミちゃんという女の子を知らニャいか?)

ジバニャンの台詞です。注目すべきは「know」を変形させた「knyaow」。日本語版では、ジバニャンはネコらしく語尾に「ニャン」を付けていましたが、英語版でも、「now」を「nyaow」と言ったり、「next」を「nyext」と言ったりなど、「n」で始まる発音を「ny」に言い換えることで日本のネコ語を再現しているのです。ちなみにジバニャンの名前は英語版でも「Jibanyan」です。ピカチュウが「Pikachu」であるのと同様、やはり作品を代表するマスコットキャラクターの名前は日米共通にしておきたいのでしょうか。




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日:よーし 公園へ出発だ!
英:All right! Let's hit the park! Time to show some bugs who's boss! (よーし! 公園へ出発だ! 虫たちに誰がボスなのか教えてやろう!)

ゲーム冒頭でケータが虫捕りに出かける際の台詞。何だか面白い訳し方をされています。「誰がボスなのか教えてやる」というのは「自分の方が優れていることを証明する」という意味。ここでは「虫をたくさん捕まえてやる」と言いたいのでしょうね。




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日:御用田さん
英:Detective Holdit (ホールド・イット捜査員)

指名手配妖怪を追っている謎の捜査員。日本語版の名称は、時代劇などで使われる「御用だ! 御用だ!」とかけて「御用田さん」。英語版では、「待て!」という意味の「Hold it」になりました。この「Hold it」は『逆転裁判』シリーズで「待った!」の英訳としても使用されているフレーズです。

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日:指名手配妖怪
英:Yo-criminals (妖犯罪者)

上述の御用田さんが追いかけている、罪を犯した妖怪のこと。英語版での彼らの呼称は、「Yo-kai」と「Criminals」を足した「Yo-criminals」です。工夫があってセンスの光る英訳だと思います。これ以外にも、頭に「Yo-」を付けたフレーズをいくつか見かけました。




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日:ええっ!?
英:Chaos like..."cats and dogs singing classical show tunes" chaos? (混乱って…ネコとイヌが一緒にミュージカル曲を歌ったりするの?)

悪の妖怪が結界を破ると人間界と妖魔界の境目が崩れ、町が混乱に陥ってしまう。という話を聞かされた時のケータのリアクション。英語版の方はやけにのんきな台詞になりました。小学生らしさが出ていて良いのではないでしょうか。ちなみに「show tune」というのは、ミュージカルのために書かれた歌曲全般を指すようです。




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日:人が欲しがるモノはなんでも欲しい。だってそれは自分のモノじゃないから…。
英:What's yours is mine, and what's mine is mine! Gimme gimme gimme! (お前のものは俺のもの。俺のものも俺のもの! よこせ、よこせ、よこせ!)

他人のものを横取りしたがるはた迷惑な妖怪「ヨコドリ」の台詞。英語版の台詞は某「心の友」を彷彿とさせますが、実はジャイアニズムとは関係がなく、もとから英語に存在することわざのようです。シェイクスピア作の戯曲『尺には尺を』で使われたフレーズであるとのこと。…と聞くと、急にジャイアンが高貴な存在に思えてくる不思議。ちなみに「ヨコドリ」の英語名「Peckpocket」は、「Peck」(くちばしでついばむ)と「Pickpocket」(スリ)をかけています。




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日:なんということでしょう! 190年ですよ190年…。ながい 長すぎます!
英:It's 190 years! Can you imagine it? That's 19 decades! That's 2,280 months! That's 9,880 weeks! That's 69,397 days!
(190年ですよ! 想像できますか? ディケイドでいうと19ディケイド! 月でいうと2280カ月! 週でいうと9880週間! 日でいうと69397日間!)

ゲーム冒頭でウィスパーと出会うシーン。190年間も封印されていたウィスパーがようやく解放され、190年がいかに長いかを主人公に力説しています。翻訳者の方はきっと電卓やエクセルで頑張って換算したのでしょうね。日本語原文とかけ離れてはいますが、ウィスパーのひょうきんさを効果的に表現する名台詞だと思います!





英語版『妖怪ウォッチ』のローカライズ紹介は以上となります。日本における3DS『妖怪ウォッチ』シリーズはすべてミリオンセールを達成している大ヒット商品です。欧米でも、妖怪メダルを求めて子どもも大人も長蛇の列をつくるような日がはたして到来するのでしょうか。

ではでは。
 
 
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