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ゲーム翻訳 12 ~バグレポートで使われる英語~

<インゲームテキスト以外のゲーム翻訳 その2>


「ゲーム翻訳 11」では、バグレポートの翻訳についてザッと説明しました。
ゲームのデバッグ作業では、普通、最低でも数十件、多ければ数百件~数千件ものバグが見つかり、その種類も実に様々です。前回も説明した通り、英語のゲームをローカライズする場合、テスターから報告されたバグの詳細(バグレポート)を英語に翻訳し、それを海外の開発元に送る必要があります。バグレポートの翻訳は、ローカライザーが社内のリソースだけで対応する場合もあれば、外部の翻訳会社やデバッグ会社に依頼する場合もあります。


・バグに関する英語

今回は、バグレポートで使われる英語表現について、具体的に説明していきたいと思います。ゲームのバグをバグレポートで説明する際、どのような英語表現が使われるのでしょうか? 比較的どんなゲームでもよく見つかるバグに限定して説明します。

(注)この記事で取り上げる英語表現は、あくまで一例であり、同様の事象を表す英語表現は他にもたくさんあると思います。参考程度にご覧いただければ幸いです。


1. フリーズ、ハングアップ
ゲーム画面が突然停止し、進行不能になってしまうという、ゲームにとって最も致命的なバグの一つです。
英語で「~をするとゲームがフリーズする」という場合は、単純に、
The game will hang when ~
The game will freeze when ~
で伝わります。日本語では「フリーズ」の方がよく使われますが、私の経験上、英語ではfreezeよりもhangの方が多く使われるような気がします。

他には、ゲームが進行不能に陥るという意味で、"get stuck"なども使われます。
(例)ゲームがフリーズして進行不能になった→The game got stuck.

最近では、PS3の『ヘビーレイン』でフリーズが頻発すると話題になりましたね。『ヘビーレイン』も海外ゲームですが、実際、海外ゲームは日本のゲームに比べてフリーズ率が異常に高いです。そのため、バグレポートの翻訳をする際、これらの英語を使う機会は多いと思います(多くちゃマズイんですけどね…)。

2. PCゲームの異常終了
PCゲームでは、突然ゲーム画面が止まって勝手に終了してしまうことがあります。上記のフリーズと同じく、最も致命的なバグの一つです。
PCゲームの場合、ゲームが終了すると画面がデスクトップに戻ることから、こういった異常終了のことを「クラッシュ・トゥ・デスクトップ」(Crash To Desktop)と表現します。英語では、頭文字を取ってCTDと略されることもありますね。
(例)
町の住民に話しかけたらゲームが異常終了した。
→A Crash To Desktop occurred when talking to the townsman.

3. コリジョンバグ
ゲームをやらない方にはあまり耳馴染みのない言葉かもしれませんが、コリジョン(collision)バグというのは、「オブジェクト同士の接触の仕方がおかしい状況」を表します。
と、言葉で説明されてもよく分からないと思いますので、下の画像を見てください。

Clipping1

思いっきり顔がめり込んでますね…(笑)
本来、顔同士の接触位置が正しく設定されていれば、お互いの顔がめり込んでしまうことはないですよね。このように、オブジェクトが不自然な接触をしているバグを「コリジョンバグ」といいます。そして英語では、コリジョンバグを説明する時に"clip"という単語をよく使います。
例えば、上の画像をバグとして説明するのであれば、
One player's face is clipping another one's face.
などと表現します。

また、単にめり込んでいるだけではなく貫通してしまっている場合は、"clip through"なども使われます。
下の画像を見てください。

Clipping2

銃を支えている左手が銃の本体を貫通しています。
これをバグとして報告する場合、
His left hand is clipping through the rifle.
などと表現することで意味は伝わるでしょう

4. 作成基準違反
ゲームを各プラットフォームで発売する際、それぞれのハードメーカーが定める作成基準に準拠していなければなりません。例えば、Wii用のゲームを作る場合は任天堂が定める作成基準に従い、PS3用のゲームを作る場合はSCEが定める作成基準(TRC)に従わなければならないのです。実際、開発途中のゲームでは、作成基準に違反している挙動が多く見受けられるため、そういった挙動がデバッグ作業で見つかり次第、開発元に報告し、修正してもらう必要が出てきます。
作成基準に「違反している」と表現する場合、英語では"be in conflict with""violate"などが使われます。
(例)
~をするとコントローラーが約30秒間振動する。この挙動はTRCの…に違反している。
→When doing ~, the controller will rumble for about 30 seconds. This behavior is in conflict with TRC ….

5. 処理落ち
ゲームでは処理落ちが起こることがあります。詳しい説明は省きますが、アクションゲームなどで敵がいっぱい出てくると画面の動きがスローになってカクカクすることがありますよね。あれが処理落ちです。
「処理落ちが起こる」ということを英語で報告する際、私はいつも"slowdown"や"frame rate issue"などの表現を使っています(他にも言い方があるかもしれません)。
(例)
~で…をすると激しい処理落ちが発生する。
→When doing … in ~, the game will suffer from extreme slowdown (または、severe frame rate issueなど).

6. 文字化け
海外ゲームに日本語テキストを組み込む際、フォントの問題で日本語が文字化けする現象がよく起こります。
文字が化けると言う場合、"be garbled"などの表現が使われます。
(例)
「家」という漢字が文字化けし、□で表示されている。
→The Chinese character "家" is garbled, and displayed as "□".

7. テキストのはみ出し
こちらもローカライズタイトルでよく起こる現象の一つです。インゲームテキストを日本語に翻訳すると、原文の英語テキストよりも文字サイズが大きくなったり文字数が多くなったりして、テキストの一部がテキストボックスからはみ出してしまうことがあります。
Bleeding

このようなバグを開発元に報告すると、ボックスを拡大したり、その日本語テキストのサイズを縮小するなどの方法で対応してくれることがあります。対応してもらえない場合は、もっと短い日本語表現を考えなければなりません…
テキストが「はみ出す」ことを、英語では"bleed"などを使って表現します。
(例)
The text is bleeding outside of the box.

8. これは仕様ですか?
バグらしき現象を発見したけど、バグなのか仕様なのかいまひとつ分からない、という場合があります。そのような場合、その現象をとりあえずバグとして報告し、開発元からの返答(仕様か否か)を待つといった対応が取られるケースもあります。
ネット界では、ほぼ皮肉的に使われるこのフレーズですが…(笑)
英語では以下のように表現します。
Is this the intended (designed) behavior?
Is this by design?
Is this spec?



とりあえずは以上ですが、このページは適宜アップデートしていくかもしれません。ここで取り上げたバグの他にも、ゲームには多くの種類のバグが存在します。バグレポートの翻訳に興味がある方は、海外のユーザーサイトなどでバグに関する話題を探し、そのバグを表す英語表現をストックしておくと非常に役に立ちます。



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