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【後編】 伝説のゲーム翻訳家による、『ファイナルファンタジーVI』の英訳

Woolseyism の第三弾です。前回は、伝説のゲーム翻訳家“Ted Woolsey”氏(※1)によるSFC版『ファイナルファンタジーVI』(※2)の翻訳を紹介しましたが、いかんせん分量が多いため、ストーリーの前半部分の翻訳を取り上げるのみとなってしまいました。

「伝説のゲーム翻訳家による、『ファイナルファンタジーVI』の英訳」

そこで今回は、『ファイナルファンタジーVI』の後半パート(世界崩壊直前~)の英訳に焦点を当て、その中で発見した面白い意訳などをいくつかピックアップさせていただこうかと思います。

※1
Ted Woolsey 氏 = スーパーファミコン(SNES)時代に、『クロノ・トリガー』や『聖剣伝説2』といったスクウェアタイトルの英語ローカライズをいくつも手掛け、その卓越した手腕でゲーム翻訳のあるべき姿を世に知らしめた、“伝説のゲーム翻訳家”とも呼ぶべき人物。詳しくは、Wikipedia などを参照されたし。

※2
当時、北米向けには、FF1、FF4、FF6の三作品のみがローカライズされ、FF6は『Final Fantasy III』の名で発売されました。



▼その1 ダリルの墓で墓石に刻む言葉
new_FF6_9.jpg
日本版:とも よや すら かに
英語版:ERAUQS SI DLROW EHT

日本語版では、「かに」「すら」「とも」「よや」の4つを順序正しく並べ替えて「とも よや すら かに(友よ安らかに)」でしたが、英語版では上記のように並べると正解です。意味のないアルファベットの羅列・・・・・・かと思いきや、実はこれ、ひっくり返すと、“THE WORLD IS SQUARE(世界は四角い)”となります。確かに当時は(今でも?)、「スクウェア」のゲームが「世界」のゲーム業界を席巻していたかもしれませんね。ちなみに、“THE WORLD IS SQUARE”という、スクエニ音楽専門のバンドさんもいらっしゃいます。


▼その2 モーグリを救出した場面
new_FF6_1.jpg
日本版:ありがとうクポ!
英語版:Thankupo!(サンクポ!)

“Thank you, kupo”などとせず、あえてつなげたところにセンスを感じます(笑)。モグの語尾である「クポ」は英語版でも健在です。


▼その3 オルトロスとの三戦目 戦闘前
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日本版:てめえ、オルトロス! 二度ならず三度までも!
英語版:Hey, squidball! Don't you ever learn?(やい、イカ団子! まだ懲りてないのか?)

い、イカ団子・・・? 誇り高きタコのオルトロスにとって、これは屈辱の一言でしょう。


▼その4 オルトロスとの三戦目 戦闘開始
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日本版:また出ちゃった しつこい? だってタコだもん
英語版:I've more lives than I do arms!(ワイの命は脚の数より多いんや!)

「(九生を持つ)猫よりも多くの命を持つ=非常にしぶとい」という意味の“~ have more lives than a cat”というフレーズがあるのですが、上記の台詞はそれをタコらしく言い換えたものです。原文にないギャグをひねり出すって、なかなかすごいですね!


▼その5 マッシュに対するリルムの反撃
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日本版:なにをー! このキンニク男!
英語版:Who is this puffed up aerobics instructor, anyway?(ところで誰よ? この筋肉モリモリのエアロビ教官は?)

前回紹介したティナの台詞に通ずるものがあります。やはり、マッチョマンといえばスポーツジム、なのでしょうか?


▼その6 セリスに刺されたケフカの絶叫
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日本版:ちくしょう ちくしょう ちくしょう ちくしょう
英語版:I hate hate hate hate(嫌いだ、嫌いだ、嫌いだ、嫌いだ)

無理やり日本語にしたら、「気合だ! 気合だ!」みたいになっちゃいました・・・。


▼その7 無事だったマッシュとの再会
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日本版:たとえ、裂けた大地に、はさまれようとも、おれの力でこじあける!
英語版:You think a minor thing like the end of the world was gonna do me in?(「世界の終わり」なんて些細なことで、この俺がくたばるとでも思ったか?)

原文とは異なる表現になりましたが、どちらもマッシュ△で甲乙つけがたいです・・・!


▼その8 ジェフ(エドガー)率いる盗賊団
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日本版:この船は盗賊団のかし切りだよ
英語版:This ship belongs to the Crimson Robbers.(この船は「深紅の盗賊団」のものだよ)

日本語版では名もなき盗賊団でしたが、英語版では何だか素敵なチーム名が付けられていました(笑)。“Crimson”はバンダナのカラーに合わせているんですね。キャラ付けを強化するという意味で、こういう意訳はアリだと思います!


▼その9 崩壊した世界で一筋の希望を見出すカイエン
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日本版:壊滅直前の世界… だが夜明けの光は変わらぬ 人の心も、けっして変わらぬ……
英語版:The world before the fall... Delightful is the light of dawn... Noble is the heart of man...(壊滅直前の世界… 輝かしきは夜明けの光なり 崇高なるは人の心なり)

倒置法(SVC→CSV)を用いて、名台詞らしくカッコよく訳されています。リーディングのみならずライティング能力も優れていなければできない翻訳でしょうね。


▼その10 恋人との今生の別れ
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日本版:ほんとうに、ありがとう…
英語版:I'll always love you...(いつも愛してるわ)

別れの場面で I love you はないだろ、と思われるかもしれませんが、英語ではごく自然に聞こえるようです。現役のゲーム翻訳家にして、これまた管理人が深く尊敬申し上げる、“Alexander O. Smith”氏という御方がいらっしゃるのですが、『ファイナルファンタジーX』のエンディングにて、別れの言葉「ありがとう」を Smith 氏が“I love you”と訳したという、ゲーム翻訳界におけるちょっとした有名エピソードもあるくらいです(詳しくはこちら)。


▼その11 夢の世界の三兄弟
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日本版:我ら、夢の三兄弟 → レーヴ、ソーニョ、スエーニョ
英語版:We're the 3 Dream Stooges! → Curley、Larry、Moe

この“3 Dream Stooges”という名は、アメリカのお笑いトリオ“The Three Stooges”のオマージュです。許可を得たのかどうかは存じ上げませんが(笑)、各メンバーの名前もそのままです。遊び心が溢れていて、ある意味、非常にゲーム翻訳らしいと言えますね!




以上となります。

『ファイナルファンタジーVI』の英語版スクリプトはファンサイトにてまとめられていますので、皆さんも、お好みの意訳などありましたら、ぜひ教えてください!

ではでは。

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