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ゲーム翻訳 22 ~ローカライズで起こるテキストバグ~

こんにちは。

テレビゲームを海外から日本(もしくは日本から海外)にローカライズする際、ローカライズに起因するバグが発生することがあります。中でもとりわけ頻発するのが、テキストに関連するバグ、いわゆる「テキストバグ」です。

「テキストバグ」と聞いて皆さんが真っ先に思い浮かべるのは、恐らく「誤訳」ではないでしょうか? 確かに、誤訳もローカライズにありがちな不具合ではありますが、実際は、誤訳以外にもさまざまな種類のテキストバグが存在し、開発者・パブリッシャー・翻訳者ともに、そういった問題を回避するために注意を払っているのです。

今回は、そんな、ローカライズでよく遭遇するテキストバグを、いくつかの種類に分けて紹介したいと思います。


■ローカライズで起こるテキストバグ

①未翻訳
発生頻度:★★☆☆☆
深刻度: ★★★☆☆

特定の文字列が空白になっていたり、「仮テキスト」に相当する文字(「Placeholder」、「Dummy」など)が表示されていたりする不具合です。ユーザー環境で発生すると見苦しい上、重要なテキストが未翻訳のままだとゲーム進行に影響を及ぼす可能性もあります。原文の更新が翻訳者に伝わっていなかったりなど、いわゆる「報連相」の欠如が主な原因となります。が、気付きやすい不具合であるため、発生頻度としては低めです。


②他言語が表示される
発生頻度:★☆☆☆☆
深刻度: ★★★☆☆

日本語版なのにフランス語が表示されるなど、対象言語以外の文字が表示されるテキストバグです。フランス語が読めるユーザーにとっては問題ないかもしれませんが・・・(笑)。

翻訳の際に、誤って別言語をコピー&ペーストしてしまったり、テキストをゲームに実装する際に何らかの不具合が原因で発生してしまうことがあります。ただし英語に関しては、多言語版のゲームであっても意図的に英語を使う場合があるので、必ずしもバグであるとは限りません。


③未対応の文字を使用
発生頻度:★★★☆☆
深刻度: ★☆☆☆☆

その言語のフォントが対応していない文字をテキストに含めてしまう不具合です。例えば、日本語以外の言語フォントでは、2バイトの記号(「?」や「…」など)に対応していないことが多いので、それらの記号を他言語に使用しようとすると、文字化けを起こしたり実機で表示されなかったりします。

海外→日本のローカライズではあまり発生しませんが、日本→海外の場合は割と頻繁に起こり得るミスです。が、特定の記号が表示されなくても、ユーザーにとって大きな問題となることはまずないので、深刻度は星1つとしました。


④誤訳
発生頻度:★★★★☆
深刻度: ★★☆☆☆

ローカライズの不具合、と聞いて、多くのユーザーが真っ先に思い浮かべるバグでしょう。細かい誤訳は見落とされがちですが、ステージのクリア条件など、ゲーム進行に影響を及ぼすような誤訳の場合は、デバッグ中に発見・修正されることが多いので、深刻な誤訳が放置されたままゲームが出荷されることは少ないです。他社の製品を悪く言いたくはありませんが、「殺せ、ロシア人だ」がなぜテスト中に発見されなかったのか、管理人は不思議でならないです・・・。


⑤テキストの不統一
発生頻度:★★★★★
深刻度: ★★☆☆☆

ローカライズの場合、複数のスタッフが同時に翻訳作業を進めるので、作業者間で、テキストの表記方法や訳し方が統一されていないことが多いです。管理人の経験上、ローカライズのテキストバグとしては、最も発生頻度が高い部類です。例えば以下のようなケースがあります。

・訳語の不統一(U.S. Government を「米国政府」と訳したり「アメリカ政府」と訳したりなど)
・書式ルールの不統一(「!?」と「?!」など)
・大文字・小文字の不統一(Dragon Ball と Dragon ball など)

大きな問題に発展することはまずありませんが、唯一、訳語の不統一に関しては、ユーザーの混乱を招く危険性をはらんでいるので要注意です。


⑥見切れ・はみ出し
発生頻度:★☆☆☆☆
深刻度: ★★★★★

表示エリアにテキストが収まっておらず、文字が途中で見切れてしまったりウィンドウからはみ出したりしてしまう不具合です。ゲーム進行に影響はなくとも、見栄えが極めて悪いので、深刻度は星5つとしました。見た目に明らかな不具合であるため、ほとんどはデバッグ中に発見・修正されるでしょう。



とりあえずはこんなところでしょうか。

ユーザーに深刻なデメリットを与えるバグはもちろん、見た目に恥ずかしいテキストバグも極力回避することを心がけるべきですね。

次回は、これらの問題を防止するために開発元・パブリッシャー・翻訳者がどんな対策を取れるかについて、簡単にまとめるつもりです!

ではでは。

 
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