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『MOTHER2』のローカライズ解説本が超面白い

先月末に発売された洋書『Legends of Localization Book 2: EarthBound』(ローカライズの伝説 第二巻 マザー2)が昨日我が家に届きました。その内容が、おもわず読みふけて寝不足になってしまうほど面白かったので、ここで簡単に紹介したいと思います。

まず概要です。本書は、1994年にスーパーファミコンで発売された『MOTHER2 ギーグの逆襲』英語ローカライズについて、それはそれは詳しく解説している本。著者は、ローカライズ研究サイト「Legends of Localization」を運営しているクライド・マンデリン氏です。価格は、日本への送料込みで51ドル。少々高額に感じるかもしれませんが、432ページフルカラーで装丁も非常に豪華ですので、決して高い値段ではない・・・・・いや、むしろ安いくらいだと思います。

この本の何がすごいかっていうと、英語版の面白い翻訳やグラフィック変更などをザッと紹介するのではなく、ひとつひとつの要素について可能な限り深く掘り下げて解説しているのです。まさに「徹底解剖」という言葉がふさわしい、とっても濃~い内容に仕上がっています。

例えば、サターンバレーで登場する人気キャラクター「どせいさん」の台詞に、「ぐんまけん!」というものがありました。群馬県は『MOTHER2』の製作者である糸井重里氏の出身地。英語版ではこの「ぐんまけん!」という台詞が「ダコタ!」(Dakota)に変わっているというのです。

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ダコタというのはアメリカの地名ですが、この本では群馬とダコタの地理的な類似性(両方とも自然が多く、田舎的な雰囲気である点)を説明し、原文の意匠をちゃんと踏襲した翻訳であるというところまできちんと解説しているのです。

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写真も、わざわざ似たような構図のものを使っていますね!


また、スターマンの宇宙人語の翻訳を取り上げている場面では、

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ほかのローカライズ作品で宇宙人語やロボット語がどのように訳されているか、という点まで掘り下げています。

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すべての単語を大文字にすることで、宇宙人やロボットの口調を表現しているケースが多いようです。


さらに、日本語版で「前田日明のリングス」について言及しているキャラクターがいるのですが、

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この本では、英語圏の格闘技ファンのために、前田日明氏や「リングス」の説明までしているのです。

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右下に、「前田日明の最も有名な入場曲は『キャプチュード』だ」と書かれていますが、これってWikipediaを調べたくらいじゃ知り得ない情報ですよね。こういう細かい点まで掘り下げていて素晴らしい! そういえば糸井重里さんは格闘技の大ファンで、リングスのテレビ放送で解説なんかをしていましたね。ナイマン蹴りとか懐かしいなあ・・・。


と、このように、『MOTHER2』の英語ローカライズをこれでもかというほど突き詰めて研究している書籍です。すべて英語で書かれているのでちょっと読むのが大変だとは思いますが、スクリーンショットや参考写真が非常に多いため、英語がニガテな読者でも何となくは意図が伝わるのではないでしょうか。

私のようにレトロゲームのローカライズ事例に興味を持っているゲーマーにとってはまさに必読の一冊といえます。ご興味がある方は、ぜひ販売サイトを見て購入をご検討ください!

ではでは。


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